センター長挨拶
荻野尚センター長挨拶
メディポリス国際陽子線治療センター、センター長の荻野です。
当センターは、リゾート地である指宿の中でも、旧グリーンピア指宿の跡地に設立している、言わば、リゾートの中にあるセンターです。多くの患者さん、特に遠方からの患者さんの中には、のんびりと温泉に入るのを楽しみに治療を受けに来られる方もいらっしゃいます。
陽子線治療は、がん病巣に対して高精度なピンポイント照射を行う事により副作用も少なく、切らずに治療できる事から、「からだにやさしい治療法」として、多くの方々にがん治療の選択肢の一つとして認知頂いております。
紹介元医療機関や地元指宿市内の医療機関と連携しながら、巨大な治療機器と職員のチーム力を結集し、日々治療を行っております。
2011年の1月から治療を開始し、鹿児島県内、日本国内、海外から多くの患者さんが来られております。主に前立腺がん・肺がん・肝臓がん・頭頸部がんなど様々な疾患の治療を行っており、2024年1月現在で6,200名以上の患者さんの治療を行いました。
その中でも陽子線治療の特徴を生かして、切除不能局所進行膵臓がんを行い、良好な治療成績をあげております(388件実績)。
また、センター開設以来、「早期乳がん治療」の研究も進めており、2016年6月までに4例の臨床試験を行い、PhaseⅡ試験を終了し、治療データ分析と経過観察を行っております。今後は、自由診療として、原発巣治療・術後照射(再発防止)として治療を行えます。
当センターは鹿児島県指宿市にあり、広大な敷地を有する「メディポリス指宿」の敷地内にございます。すぐ横に、「HOTEL フリージア」というホテルがあり、患者さん・ご家族はこのホテルに滞在しながら治療を受けておられます。
治療前後の時間を、ホテルの温泉、南薩の観光地巡り・ゴルフ・釣りなど、されている方もいらっしゃいます。 治療滞在期間を「人生のリセット」と位置付ける方も多くおられます。
南国、指宿のリゾートで「からだと心にやさしいがん治療」を行い、患者さん一人一人と向き合いながら、「幸せな医療の提供」を心がけ、職員一同取り組んで参ります。引き続き皆様方の多大なるご支援をお願い申し上げます。
荻野尚センター長の経歴
メディポリス国際陽子線治療センター センター長
1982年 | 千葉大学医学部 卒業 |
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1985年 | 国立がんセンター病院 放射線治療部医員 |
1992年 | 国立がんセンター東病院 放射線部医長 |
1995年 | 国内初の医療専用の陽子線治療施設である国立がんセンター東病院の設立に従事 |
1998年 | 同東病院にて陽子線治療開始 |
2002年 | 同東病院陽子線治療部長 |
2004年 | PTCOG(国際粒子線治療会議)を主催 |
2005年 | 同病院臨床開発センター粒子線医学開発部長 |
2011年 | メディポリス国際陽子線治療センター センター長代理 |
2017年度 | 現職(メディポリス国際陽子線治療センター センター長) |