患者さんを紹介くださる先生方へ
当センターでの診療内容は陽子線治療に限られます。治療前・後の検査や診療は、主治医の先生と共同で行う医療となりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
一般的条件
- 全身状態:主要臓器機能が保たれており、Performance status (PS) : 0, 1, 2であること。
- 約30分間の安静臥位 (治療時体位保持) が可能であること。
不適格条件
- ペーシングがリセットされた場合に、重篤な状況に陥る可能性のあるペースメーカー装着患者
適応症
- 脳脊髄腫瘍
- 頭頸部腫瘍
- 肺・縦隔腫瘍
- 消化管腫瘍
- 肝胆膵腫瘍
- 泌尿器腫瘍
- 早期乳がん(※臨床研究段階)
- 骨軟部腫瘍
- 転移性腫瘍
ご紹介いただく際にご用意いただきたいもの
- 診療情報提供書
- 血液検査結果、生検、その他の検査結果
- 画像検査のフィルム(CD-R)
治療後の経過観察について
治療を終えた患者さんには、自身の健康管理として定期的に、受診結果・画像等の検査報告をお願いしています。(患者さんご自身から当センターにご報告をいただきます。)当センターは治療に特化した病院であり、陽子線治療後は紹介元医療機関で定期的な検査や診察をお願いしておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
治療終了後5~10年間は、当センターでも経時的な経過観察を実施し、陽子線治療の専門医としての立場から必要なアドバイスを行います。なお、有害事象の発生や再発の疑いがある場合など、事前にご連絡をいただければ、患者さんには当センターにご来院いただきご相談に対応させていただくことも可能です。
治療終了後5~10年間は、当センターでも経時的な経過観察を実施し、陽子線治療の専門医としての立場から必要なアドバイスを行います。なお、有害事象の発生や再発の疑いがある場合など、事前にご連絡をいただければ、患者さんには当センターにご来院いただきご相談に対応させていただくことも可能です。
患者さんにかかる経済的な負担をサポートする制度
陽子線治療は先進医療として行われ、陽子線治療費以外は保険診療となりますが、総額300万円ほどの自己負担が必要であり、患者さんにかかる経済的な負担は少なくありません。ただし、民間の医療保険に加入されている方の場合、陽子線治療にかかる費用が保障される制度があります。
※保障内容は、保険会社、契約内容により異なります。
※保障内容は、保険会社、契約内容により異なります。
先進医療特約
陽子線治療を含め、先進医療にかかる費用の最大2,000万円までを保障する制度があります。さらに、保険会社が医療機関に直接、治療費用の支払いを行う制度(先進医療給付金直接払いサービス)もあり、患者さんの負担軽減に大きく寄与しています。
がん保険
照射線量によっては手術と同等とみなされ、保障される場合があります。
キャンサーボードについて
当センターでは、厚生労働省の定める「がん診療連携拠点病院等の整備について」に準拠したキャンサーボードを実施しています。陽子線治療の適応判定に協議が必要と判断した場合、ご紹介後の回答に時間がかかりますので、何卒ご容赦ください。