よくある質問FAQ

よくいただくご質問

陽子線って何ですか?
元素の中で最も軽い水素原子の原子核は1つの陽子から構成されます。その陽子が数多く束になって加速された状態を陽子線と呼びます。
一回の治療時間はどのくらいですか?
陽子線が出ている時間は1~2分ですが、呼吸に合わせて照射する必要のある肝臓や肺などの部位はもう少し時間がかかります。治療室に入室してから退室するまでの時間は約10~30分で、その多くは身体の位置をmm単位で調整するために使われます。
治療は通院ですか。入院が必要ですか?
入院の必要はありません。陽子線治療は体に負担が少ないので、原則的に外来で治療を行います。遠方の方は隣接するホテルやウィークリーマンション、民宿からの通院が多いです。入院治療が検討されるのは医師が必要と判断した方のみとなります。
乳がんは治療できますか?
【乳がん治療(臨床試験/PhaseⅡ)の再開について】
乳がんの陽子線治療については、PhaseⅠ試験(4例実施)、PhaseⅡ試験では10例を実施いたしました。PhaseⅡ試験では、「10症例終了後に乳がん粒子線治療研究会にて報告ならびに審議し、この研究の整合性と妥当性について検証する」と定められており、当該研究会を2021年7月29日に実施いたしました。その結果、有効性と安全性について問題ないと判断されました。
今回、PhaseⅡ試験では、症例数20例以上を予定しておりますので、残りの10例以上の募集を再開いたします。陽子線治療費用は、メディポリス医学研究所が負担しますが、陽子線治療以外の検査や診察費用等は、自由診療として患者さんご自身のご負担となります。

【乳がんの乳房温存手術後の術後照射(自由診療)について】
乳がんの乳房温存手術に再発防止として放射線治療が行われますが、陽子線治療は肺や心臓に照射されないため、晩期の副作用が減少し、欧米では陽子線治療が多く用いられています。
日本では先進医療や保険診療として行えないため、自由診療となりますが、当センターでも該当する患者さんの治療を受け付けております。